技術の特徴
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)・ロックボルトの反力体を吹付法枠から受圧板に変えた。・材料を吹付モルタルから再生プラスチックに変えた。・設計荷重に応じて受圧板を重ね合わせる仕様とした。②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)・受圧板に変えたことにより、型枠組立、法枠吹付の工程が省略され工程短縮できる。・再生プラスチックとすることで部材の軽量化が図れ、作業性が向上する。・取付位置までは分割運搬(1枚あたり6.2kg)となり、法面上での作業性が向上する。・維持・修繕または更新の際の、交換作業が容易になるとともに、その際の廃棄物発生量を吹付法枠より低減できる。
技術の適用条件・適用範囲
①自然条件
・特になし
②現場条件
次の施工スペースが確保できること。
・ロックボルト削孔
削孔機:7.6m×2.5m=19.0㎡
削孔補助機資材:2.0m×4.5m=9㎡
・植生基材吹付
吹付プラント:35.0m×2.0m=70㎡
吹付資材置場:10m×1.5m=15㎡
③技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし。
④関係法令等
・特になし
①適用可能な範囲
・ロックボルトが施工可能な箇所
・地盤条件:土質による適用の指定なし
・地形条件:斜面勾配による適用の指定なし
・ロックボルトの設計荷重:20kN,50kN,80kN
・受圧板の変形:50mm未満
・ロックボルト径:40mm未満
②特に効果の高い適用範囲
・全面緑化が必要な斜面
・逆巻きによる切り土法面施工
・従来の吹付法枠が適用できない箇所(例:直高45m以上の法面)
③適用できない範囲
・ロックボルトが施工不可能な箇所
・ロックボルト設計荷重が80kNを超過
・受圧板の変形が50mmを超過
・植生工を併用せず3年以上直射日光に曝される環境下での使用
・不燃性が求められる環境下での使用
・モルタル・コンクリート中への埋設
④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・(社)日本道路協会 「道路土工 切土工・斜面安定工指針」
・NEXCO「切土補強土工設計・施工要領」
・(公社)地盤工学会「地山補強土工法 設計・施工マニュアル」
施工方法について
その他の情報
①設計時
・(公社)地盤工学会「地山補強土工法 設計・施工マニュアル」などに基づいてロックボルトの設計荷重を決定し、 設計荷重に対応したクロノパネルの規格(20kN,50kN,80kN)を選定する。
・補強材の施工可能な範囲で使用する。
・設計に必要な積算資料、図面が必要な場合は日本基礎技術株式会社へ連絡する。
②施工時
・受圧板設置面に凹凸(50mm以下)が有り、載荷した際に受圧板が50mm以上変形することが予想される場合、事前に凹凸を均す、埋める(例:土のう設置、モルタル吹付)などの措置をとる。
・補強材の頭部締め付けナットは、トルクレンチを使用し確実に締める
③維持管理等
・特になし
④その他
・数量及び納期は現場毎に確認をする。
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