技術の特徴
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・従来工法に新たにリン酸塩を主成分とした中和剤を配合した。
・従来工法に新たに微生物資材を加えた。
・以上の中和剤と微生物資材を混合して充填した土壌改良袋を、工場において20 cmピッチで植生マットに装着させた。
・専用機械を用いた吹付ける方法から、植生マットを張付ける方法に変えた。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・中和速度が緩やかなリン酸塩を使用し、その中和効果によって植物の個体数が増し法面は多数の植物で覆われるので、環境が向上する。
・微生物資材には共生菌である放線菌を多く含み、菌糸を土壌中に広く伸ばし水分や養分吸収の補助をし、緑化植物の成長量が増すので、環境が向上する。
・本植生マットを張付けるだけで、吹付工を省略でき2工程となり、工程の短縮ができる(50 %短縮)。
・現場で専用機械を使用しないので専門技能員を必要とせず、コスト縮減ができる(25 %縮減)。
・空気圧縮機や発電機等の専用機械を必要としないので、騒音や粉塵が無い。さらに現場でのCO2の排出が無いため、環境が向上する。
・植生マットを使用するので、現場での管理項目は従来技術で8項目であったが、新技術では3項目となり施工性が向上する。
・植生マットを使用するので、施工は①法面清掃工、②植生マット張付け工の2工程で済み施工性が向上する。
・植生マットを張付けることによって、降雨強度100 mm/hでも従来に比べて侵食防止品質が13倍向上する。
技術の適用条件・適用範囲
施工方法について
その他の情報
①設計時
以下の条件にあった箇所に工法を選定する。
・8分勾配までの法面
・土壌硬度が27 mmまでの土砂法面
・法面が安定している事(土羽打ちできない岩砕ズリを除く)
②施工時
・土壌改良袋は、等高線状に配置する。
・降雨時の施工は避ける。
・作業にあたっては、保護具(防塵マスク、保護メガネなど)を着用する。
③維持管理等
・特になし
④その他
・法面に湧水のある場合は排水工など適切な処理を行う。
・製品の保管は日陰で風通しの良い乾燥した場所とする。
・使用期限は、梱包に記載した製造日より1年とする。
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