セル型グラベルマット2019年10月4日時点 アーカイブ

セル型グラベルマット

技術の概要

①何について何をする技術なのか?
河川・海岸工事において、土砂の吸出し防止や洗掘による不等沈下防止を目的としてセル型グラベルマットを設置する。

②従来はどのような技術で対応していたのか?
かごマット、吸出し防止シート、アスファルトマット等。

③公共工事のどこに適用できるのか?
吸出し防止対策や不等沈下防止対策

④メリット・デメリット
メリット:従来技術と比較して、高い柔軟性を有するため地盤の追随性に優れ、リサイクル材使用である。
デメリット:従来技術と比較して、強度が若干劣る。

この技術の登録情報について

副題 合成繊維製グラベル充填マット
登録機関(過去に登録された機関も含みます) NETIS
NETIS登録番号 QS-170017-A
登録区分 材料
工種分類 河川海岸(袋詰玉石工),共通工(かご工ーその他),河川海岸(多自然型護岸工ーかごマット)
ICT技術の該当
開発年 2015年
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技術の特徴

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・かごマットのような透水性を有しながら、吸出し防止シートのような高い柔軟性を有する。
・中詰め材に割栗石ではなく砕石を使用する。
・リサイクル材(再生ポリエステル)で構成されたマットである。

②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・高い柔軟性を有することにより、不陸の大きい地形にも追随できる。
・中詰め材を割栗石から砕石に変更することにより、施工性が向上する。
・リサイクル材で構成されているため、省資源化につながる。

③その他の着目点
・本技術は先端にアンカーセルを連係できる。
・アンカーセルは下図のように錘の役割を果たし、マットの安定性を向上させる。



技術の適用条件・適用範囲

①自然条件
・製作時は、クレーン等の重機が使用できる天候であること
・設置時は、高波高(1m以下)や高流速(5m/s以下)とする
・摩耗が激しい河川・海岸(コンクリート摩耗量1mm/年以下)におけるマット単独での使用とする

②現場条件
・バックホウとクレーンの稼働スペースがあること
・製品の製作および仮置きスペースがあること
・投入枠寸法例)2.5m×2.0m

③技術提供可能地域
全国

④関係法令等
特になし



①適用可能な範囲

吸出し防止や不等沈下防止対策

②特に効果の高い適用範囲
埋設護岸の吸出し防止・洗掘防止材
突堤の吸出し防止材
人工リーフの吸出し防止・洗掘防止材
干満の激しい汽水域
基面に不陸が多い箇所

③適用できない範囲
摩耗が激しい河川・海岸(コンクリート摩耗量1mm/年以上)におけるマット単独での使用。
(上載構造物等での被覆が必要)


④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・土木工事設計要領「第2編河川編第2章河川堤防」
・護岸の力学設計法
・美しい山河を守る災害復旧基本方針

施工方法について

(1)投入枠設置・マット取付け工程
・投入枠をバックホウの旋回半径内に設置する。
・投入枠のフックにマットを取付ける。
(2)中詰め材充填工程①
・バックホウで中詰め材を投入架台の高さまで投入する。
(3)中詰め材充填工程②
・クレーンで吊り上げ、中詰め材を充填する。
・中詰め材がマットの下部へ移動したことを確認し、吊り下げる。
(4)中詰め材充填工程③
・投入口まで中詰め材が充填されるように(2)~(3)を繰り返す。 
※投入口付近は木槌等でマットに衝撃を与えることで充填率が向上する。
(5)中詰め材充填工程④
・投入口を備え付けのロープで縛る。
(6)横移動・仮置き工程
・クレーンでマットを投入枠から吊り出し、仮置き位置まで移動させる。
(7)敷設工程
・クレーンで仮置き位置から設置位置まで移動し、設置する。
(8)連結工程
・付属の連結部材を利用してマット同士を連結する。







その他の情報

①設計時
・波浪等の条件が厳しい場合はアンカーセルを併用し、安定性を向上させることが望ましい。
・施工箇所の砂の粒径が細かい場合は、底面に吸出し防止シートを併設し、
砂の吸出しをさらに抑制する。


②施工時
・製品の製作・設置においては当社施工マニュアルに準拠する。

③維持管理等
・製品保管中はなるべく日の当たらない所に置く。
・設置後、定期的な状況確認を行う。
・損傷箇所が露出している場合は予備のネットとロープで補修ができる。

④その他
・受注後、2ヶ月程度で納入可能である。

この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 ナカダ産業㈱
担当者 石川祐介
郵便番号 428-0019
住所 静岡県島田市志戸呂880-3
電話番号 0547-45-3141
FAX番号 0547-46-4123
サイトURL http://www.nakadanet.co.jp

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