補強土植生のり枠工「GTフレーム工法」2019年10月8日時点

補強土植生のり枠工「GTフレーム工法」

技術の概要

「全面緑化」型の吹付のり枠工法。
従来のモルタル材料による剛なのり枠構造ではなく、ジオグリッドと短繊維混合補強砂の組み合わせから得られる柔なのり枠構造により、のり面・斜面をねばり強く保護するとともに、優れた耐久性により、ひび割れ発生などによる不具合が改善されます。
さらに、のり枠自体にも植物が生育できるため、のり枠面を含めた全面緑化が可能となり、周辺景観との調和が図れます。

この技術の登録情報について

副題 ジオグリッドおよび短繊維混合補強砂を用いたのり面表層保護工
登録機関(過去に登録された機関も含みます) NETIS
NETIS登録番号 CB-070019-VG
登録区分 工法
工種分類 共通工(法面工)
ICT技術の該当
実績 施工件数: 1120件 施工面積: 95万㎡
開発年 2006年
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技術の特徴

・経済性: 軽量でシンプルなのり枠構成により施工能率が向上、
廃棄物処理に必要な作業や処理費も削減できるため、コスト縮減が図れる。
・工程: 鉄筋の配筋や枠内シート養生等が省略できるので、工程短縮が図れる。
・品質: のり枠を構成する材料は、耐久性に優れ、
モルタルのり枠で懸念されるひび割れによる鉄筋の腐食などの問題がない。
・安全性: 軽量で扱いやすい材料により、斜面上での作業安全性に貢献する。
・施工性: 材料が軽量・コンパクトであるので、
材料の運搬や斜面上での作業が容易となり、施工性が向上する。
・環境: のり枠面を含む全面緑化により、自然と調和した緑豊かなのり面・斜面が造成でき、
景観性が向上する。現場廃棄物やCO2排出量の削減など、さまざまな面から環境負荷の低減に貢献する。




 


技術の適用条件・適用範囲

・のり面・斜面における表層部の侵食防止や小規模な表層すべりの抑制を目的に適用。
・基本的には緑化が生育可能な1:0.5勾配よりも緩い勾配に適用。
・湛水面や波浪等が常時影響する箇所には適用できない。

施工方法について

①のり面清掃工
 施工の支障になるようなのり面の雑木・浮石・崩土等を除去・清掃する。
必要に応じて排水処理を行う。
②芯出し工
 のり枠配置ピッチの位置出しを行う。
③ジオグリッド設置工
 GTフォームⅠ・Ⅱを半円弧状に加工・組立して、格子状にのり面に設置する。
④L型アンカー工
 GTアンカーⅠをのり枠交点部に、GTアンカーⅡを各枠中央部の位置に打設する。
⑤改良土吹付工
 短繊維混合補強砂をGTフォーム上面から充填するように吹付けて所定の形状ののり枠構造を造成する。
⑥ラス張工
 表面にラス(菱形金網)を張り、アンカーピンにより固定する。
⑦植生基材吹付工
 のり枠上面、枠内を含む全面に対して植生基材吹付工を所定の厚さに吹付ける。
⑧完 成

 




その他の情報

【工法のメリットを活かした施工事例】
本工法は、全面緑化が可能なので、自然との調和や景観性の保護が求められる現場で適用の効果が高い。
また、軽量な材料は斜面上の小運搬が容易であり、吹付材の圧送性・吐出性がスムーズなことから、
高所・長距離の現場条件で活用されています。







この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 イビデングリーンテック㈱
部署 法面事業本部
担当者 森本泰樹
郵便番号 503-0021
住所 岐阜県大垣市河間町3-55
電話番号 0584-81-4224
FAX番号 0584-81-7773

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