SF(スピードフォーム)工法2019年8月1日時点 アーカイブ

SF(スピードフォーム)工法

技術の概要

①何について何をする技術なのか?
コンクリート擁壁、砂防堰堤、ボックスカルバート等に設けられる目地材を止める「木製型枠」の代替品となる永久の埋設型枠の材料および施工方法。

②従来はどのような技術で対応していたのか?
木製の止型枠で施工されていた。

③公共工事のどこに適用できるのか?
コンクリート擁壁、コンクリートの砂防堰堤、水路、ボックスカルバート等のコンクリート構造物の目地材に設ける止型枠。

この技術の登録情報について

副題 永久埋設が可能な施工目地の止型枠
登録機関(過去に登録された機関も含みます) NETIS
NETIS登録番号 SK-100001-VE
登録区分 工法
工種分類 コンクリート工(コンクリート工ー型枠工ー埋設型枠工),共通工(擁壁工ーコンクリート擁壁工),コンクリート工(コンクリート工ーコンクリート打設)
ICT技術の該当
開発年 2009年
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技術の特徴

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・目地部に設置される木製の止型枠で施工されていた部分を
永久埋設型枠に改善することで、工期短縮できる。


②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
現在のコンクリート構造物の施工では、目地材を設置したところには、
止型枠を設けて1スパンずつ施工が行われている。

例えば、30mの高さ5mのコンクリート擁壁の施工の場合には、
2ヶ所に目地材が入ることから3スパンの施工となる。

コンクリート打設は1スパン、1mごとの高さで施工されるため、打設回数は
1スパンが5回となり、3スパン施工すると15回のコンクリート打設が必要となる。

SF工法では、2箇所の目地材部分にスレートボードの埋設型枠材を設置、
鋼材等で固定し、型枠を取り外すことなく施工できるため、
30m間を1スパンでコンクリート打設が可能となり、
コンクリート打設回数を5回とすることができる工法である。

また、ポンプ車・クレーンでコンクリートを打設する場合は、
ポンプ車・レッカー車の利用回数を大幅に削減する事ができる。

まとめると
・コンクリ-ト打設回数の減少に伴なう工期短縮
・コンクリートポンプ車・レッカー車の回数の減少に伴なうCO2の削減
・コンクリートポンプ車・レッカー車の利用回数の減少に伴なう
リース代金の減少によるコスト縮減



技術の適用条件・適用範囲

①自然条件
現場打ちコンクリートの施工が可能な範囲

②現場条件
現場打ちコンクリートの施工が可能な範囲

③技術提供可能地域
全国

④関係法令等
特になし


①適用可能な範囲

・片側からコンクリート打設する場合は、
コンクリートの1回の打設高さは1m以下とする。

・挟み打ちでコンクリート打設する場合は、
コンクリートの1回の打設高は0.5m以下とする。


②特に効果の高い適用範囲
・新設道路で片側からしか施工できない擁壁、
路側擁壁、山留・張リコンクリート擁壁

・急傾地崩壊対策工のもたれ式擁壁・土留工、砂防堰堤、化粧型枠を伴う擁壁
・ポンプ車を活用して施工する現場 ・数スパン同時に施工できるコ
ンクリート構造物の施工現場


③適用できない範囲
・片側からコンクリート打設する場合でコンクリート施工高さ1m超の施工現場

④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・コンクリート標準仕様書「施工編」((社)土木学会 2007年制定)

施工方法について

1.準備(挟み打ち施工の例)
①スレートボードを型枠に合わせて切断
表裏型枠からそれぞれ50mmの間隔を空けた寸法を計測し、
ディスクグラインダーで切断する。

②縦バタ用L形鋼の切断
2.組立
①目地材設置位置(スレートボード設置側)に面木を取り付ける。
②目地材の代わりに桟木等を上下二段に仮設する。
③所定の寸法に切断したスレートボードを型枠から5cm開け、
桟木に合わせ立て仮固定する。

④縦バタ用L形鋼をボードから所定の位置に立て、削孔し、ボードにボルト固定する。
⑤縦バタ用L形鋼1本当たりボードの上下端2ヶ所を専用ボルトで固定する。
⑥縦バタから25cmと75cmの後方地面にD13~16程度のアンカー筋を打ち込み、縦バタ下端から25cmと75cmの位置から、打ち込んだアンカー筋へ斜め下方45度で固定する。
⑦目地材を設置し、縦バタ用L形鋼側からコンクリートを打設を始める。
 

その他の情報

①設計時
・コンクリート打設時に片側からしか施工できないか、
挟み打ちが可能な施工現場かの確認


②施工時
・スレートボードの片側のみから、コンクリート打設するのか、両側から
交互に打設するかで、アングルの大きさ,間隔が変わりますので留意してください。

・片側からのみコンクリート打設する場合は、
スレートボードを支えている鉄筋側から打設してください。

・片側からのみコンクリート打設する場合は、高さ1mまでは構造的に実験で確認して
いますが、1m以上となる場合は、反対側からサポート等で支えて施工して下さい。

・スレートボードの両側からコンクリート打設する場合は、
片側からの高さは最高0.5m以下としてください。


③維持管理等
・特に問題なし

この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 ㈲創友
担当者 宮崎洋一
郵便番号 780-0056
住所 高知県高知市北本町2-1-12 The Case高知駅前ビル5階
電話番号 088-878-1322
FAX番号 088-878-1412
サイトURL http://www.soyu-ec.co.jp

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