鋼製排水溝設置用エポキシ樹脂モルタル アルプロン MF-D(18)2020年11月2日時点 アーカイブ

鋼製排水溝設置用エポキシ樹脂モルタル アルプロン MF-D(18)

技術の概要

①何について何をする技術なのか?
道路橋における鋼製排水桝の設置部に施工される敷モルタルにエポキシ樹脂のもつ接着性能と硬化特性を活かし、設置部の床板側部の勾配に対応できるよう0㎜から50㎜程度の厚さを施工を可能にしたエポキシ樹脂モルタルである。
主剤および硬化剤の2成分で構成されたエポキシ樹脂は、従来から使用されているブリキ製容器から配合比に応じた内容量をラミネート容器に入れることで、計量作業を無くした。更に、現場で調合して使用される骨材はエポキシ樹脂に対応した内容量をビニール製袋にあらかじめ調合した荷姿にすることで乾燥性の保持と計量作業を無くし強度の安定化と作業効率を向上させた。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
従来技術は設置箇所周囲を無収縮モルタルで施工高さの土手を作り、その内側をポルトランドセメントを1に対し硅砂を2~3の割合で水を少なく調合し、手で握りかためると団子状になる程度のパサパサ状態のセメントモルタルを敷き詰める方法である。
この方法では、セメント成分の十分な固化が得られず圧縮強度が不十分となる。施工環境の気温や乾燥条件によりドライアウトしてしまい、表面がひび割れたり、強度低下が起こる。また、下地コンクリートへの接着性は極めて低く、界面剥離を起こす可能性が高い。
③公共工事のどこに適用できるのか?
道路橋の鋼製排水桝を設置する箇所の敷モルタルに適用できる。床面への樹脂モルタルライニングに適用可能

この技術の登録情報について

副題 計量が不必要で薄層から厚付の塗布施工を可能にした道路橋の鋼製排水桝設置に使用するエポキシ樹脂モルタル
登録機関(過去に登録された機関も含みます) NETIS
NETIS登録番号 KK-160019-A
登録区分 材料
工種分類 付属施設(橋梁付属施設設置工),付属施設(橋梁上部排水桝設置工)
ICT技術の該当
実績 ・平成25年度 東海環状興福地南高架橋PC上部工事
・平成25年度 東海環状興福地北高架橋PC上部工事
・平成25年度 東海環状西之川高架橋北PC上部工事
・平成25年度 東海環状下宮高架橋南PC上部工事
・平成25年度 東海環状下宮高架橋中PC上部工事
・平成25年度 東海環状下宮高架橋北PC上部工事
・平成25年度 東海環状北桧高架橋鋼上部工事
・平成25年度 東海環状西之川高架橋南鋼上部工事
・平成25年度 東海環状西之川高架橋中鋼上部工事
・平成26年度 東海環状大安高架橋南PC上部工事
・伊勢自動車道舗装補修工事 鋼製排水工取り替え工
・平成26年度 東海環状東員員弁南高架橋鋼上部工事
・平成27年度 東海環状養老JCT・Fランプ高架橋床板工事
・平成26年度 東海環状牧田川橋外回り鋼上部工事
・東海道本線福田Bo新設工事
・平成27年度 東海環状ロケ島北高架橋鋼上部工事
・平成27年度 東海環状揖斐川橋鋼上部工事
・平成28年度 東海環状大安IC/Eランプ橋PC上部工事
・平成28年度 東海環状長深3高架橋PC上部工事
・中川橋改築工事(橋面工)
・平成28年度 東海環状長深2橋梁鋼上部工事
・平成27年度 名二環かの里1高架橋鋼上部工事
・平成29年度 東海環状武儀川橋PC上部工事
・平成29年度 東海環状高柳2高架橋PC上部工事
・平成28年度 東海環状長深4橋梁鋼上部工事
・平成29年度 東海環状大泉1高架橋鋼上部工事
・平成29年度 東海環状長深5高架橋鋼上部工事
・平成29年度 東海環状北金井1高架橋鋼上部工事
・平成29年度 東海環状南大社4高架橋鋼上部工事
・平成29年度 東海環状福田1高架橋外回り鋼上部工事
・平成29年度 東海環状瀬古第1高架橋PC上部工事
・平成28年度 東海環状関広見IC西本線鋼上部工事
・平成29年度 東海環状下宮第4高架橋PC上部工事
・平成29年度 東海環状東深瀬1号高架橋PC上部工事
・平成29年度 東海環状北桧第1高架橋鋼上部工事
・平成28年度 東海環状赤坂北第1高架橋鋼上部工事
・新桜橋歩道橋
・平成29年度 東海環状瀬古第2高架橋PC上部工事
・平成29年度 東海環状池尻第1高架橋鋼上部工事
・平成29年度 東海環状養老鉄道第1跨線橋鋼上部工事
・平成29年度 東海環状関高架橋鋼上部工事
・平成29年度 東海環状北方第1高架橋PC上部工事
・平成29年度 東海環状北方第2高架橋PC上部工事
・平成29年度 東海環状北方第3高架橋PC上部工事
・平成29年度 東海環状福田第3高架橋外回り鋼上部工事
・平成29年度 東海環状西座倉第2高架橋鋼上部工事
・平成29年度 名二梅之郷南2高架橋東床版工事
・街路新設改良事業豊田都市計画道路豊田則定線 高橋上部工事
・りんくうインターチェンジ出口追加工事の内橋梁上部工事
・平成30年度 名二環飛島大橋左岸東床板工事
開発年 2014年
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技術の特徴

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
本技術は荷姿を2液型エポキシ樹脂の主剤、硬化剤及び骨材を各袋詰めにし、施工における計量を不要にすることで計量誤差による品質の低下を無くし、安定した強度が得られるように工夫した。

②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
エポキシ樹脂モルタルを使用することで圧縮強度、曲げ強度の向上と安定性、下地コンクリートへの接着性の向上や耐久性の向上が期待できる。計量作業を無くすことで作業効率を向上させ、計量誤差による品質の低下を無くすことが可能である。







技術の適用条件・適用範囲

①自然条件
降雨、降雪を除く、気温5℃から40℃程度の施工環境
ただし、気温5℃以下の時には加温処置することで対応可能

②現場条件
材料の仮置き、混合攪拌作業ができる作業スペース2m×3m=6㎡が必要

③技術提供可能地域
気温が5℃以下となる寒冷地(北海道、東北等)を除く日本全国技術提供可能

④関係法令等
労働基準法、労働安全衛生法、消防法、化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)、



①適用可能な範囲

橋梁付加物工の鋼製排水桝設置用の敷モルタル
床面への樹脂モルタルライニング

②特に効果の高い適用範囲
耐水性又は高い強度が必要な場所

③適用できない範囲
本技術は、床面を対象としているため、壁面、天井等への使用不可

④関係する基準およびその引用元
特になし

施工方法について

施工手順

1.下地処理

施工箇所の脆弱部、ごみ、ほこり等を除去し、油分等がある場合は溶剤で脱脂を行う。

2.プライマーの混合
アルプロン
W-305(ミニ)の主剤の缶に硬化剤を全量入れ、蓋をして容器を20~30秒振り混合する。

※アルプロンW-305(ミニ)は、鋼製排水溝設置用樹脂モルタル専用の溶剤型エポキシ樹脂系プライマーです。


3.プライマーの塗布

施工箇所に樹脂系モルタルを施工する30分から1時間前にプライマーを刷毛、ローラー刷毛で塗布する。

4. エポキシ樹脂系モルタルの混合
MF-D(18)の主剤および硬化剤の各1袋を容器に全量入れ、均一に混合攪拌した後に骨材を1袋入れ良く混練する。

5.エポキシ樹脂モルタルの施工
施工箇所に敷き詰め表面を金ゴテで平滑に仕上げる。

6.鋼製排水溝の設置
エポキシ樹脂系モルタルを施工した箇所に鋼製排水溝を設置する。

7.養生
硬化するまで車両、人が入らないように養生する。また、降雨等が予想される場合には雨養生を行う。




その他の情報

①設計時
特になし

②施工時
・セット内容は2液型エポキシ樹脂が段ボール箱に主剤1袋2.5kgおよび硬化剤1袋0.5kgの各5袋が入っている。骨材はビニール袋詰め1袋15kgが5袋で1セットとなる。
計量は不要で、エポキシ樹脂の主剤、硬化剤を各1袋より容器に取り出し、十分に混合攪拌後、骨材1袋を添加して十分に混合攪拌する。
この時、エポキシ樹脂の混合攪拌が不十分な場合には、硬化不良の原因となる。
・施工面に浮き水がある場合には、除去する。湿潤状態では施工可能。
・エポキシ樹脂が皮膚に付着すると、かぶれや皮膚炎の原因となる。手袋等の保護具を着用して直接皮膚に触れないようにする。
皮膚に付着した場合には、水と石鹸でよく洗う。痛みや外観変化があった場合には医師の診断を受ける。
・眼に入った場合には、直ちに多量に水で洗浄し、医師の診断を受ける。

③維持管理等
・硬化後は特に維持管理を必要としない。

④その他
・安全データシート(SDS)をよく読み、理解してから使用する。

この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 日米レジン㈱
担当者 福丸高太
郵便番号 485-0012
住所 愛知県小牧市小牧原新田桶下1371
電話番号 0568-76-5678
FAX番号 0568-76-8590
サイトURL http://www.nichibeiresin.co.jp/

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