スリーエスG工法(3SG工法)2019年7月16日時点

スリーエスG工法(3SG工法)

技術の概要

本技術は上下吐出口による特殊掘削攪拌翼を利用した深層混合処理工法で、従来は単軸式スラリー撹拌工で対応していた。本技術の活用により、スラリーの吐出口を常に掘削攪拌翼の進行方向に位置させることで高品質で、かつ効率的な改良体築造が可能である。

この技術の登録情報について

副題 上下吐出口による特殊掘削攪拌翼を利用した深層混合処理工法のスリーエスG工法(3SG工法)
登録機関(過去に登録された機関も含みます) 一般財団法人 日本建築総合試験所(GBRC)
登録区分 工法
工種分類 共通工(深層混合処理工法),建築,基礎工
ICT技術の該当
実績 鳥取自動車道大原IC除雪基地 新築工事
笠岡市学校給食センター 建設工事
倉敷アイビースクエア アイビーエメラルドホール新築工事

など2018年11月時点で、施工実績8000棟
開発年 1981年

技術の特徴

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
 撹拌翼のスラリー吐出口を上下2箇所に設けた
 
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
 吐出口を上下2箇所に設けたことにより、従来より均質なスラリー吐出が可能となり、プラント設備やポンプ設備を通常よりコンパクトな組合せで施工できるようになった。
 
③補足
従来の深層混合処理工法では、掘削・引き上げ工程の中では、掘削工程のみで規定のセメントスラリーを投入する必要があるため、吐出量の大きなプラント・ポンプ設備が必要とされる。そのため、採用される大きなプラント・ポンプ設備では、脈動・不均質なスラリー吐出が起こりやすい。
しかし、上下2箇所に吐出口を搭載した3SG工法専用攪拌翼なら、行きの掘削工程と帰りの引き上げ工程の両方でセメントスラリーを吐出できる。
つまり、よりセメントスラリー製造能力を抑えたプラント設備と、吐出量を抑えたポンプ設備で施工が可能となるので、施工スペースをコンパクトに配置できる上、脈動・不均質なスラリー吐出が起こりにくい。
よって必要経費を抑えることができ、高品質の施工が可能となる。
 
また攪拌翼の吐出口やグラウドホースの管内の径を絞ることで、ホース内の流速を一般的な深層混合処理工法と同様以上に設定することも可能である。これで、掘削と引き上げの上下吐出の影響が大きくなり過ぎて、流速低下が危惧される場合も回避できる。









技術の適用条件・適用範囲

【適用条件】
①自然条件
 日平均気温が4℃以下になることが予想される場合は、改良材の管理に注意する必要がある。
また日平均気温が25℃を越える時期に施工する場合は、高温による材料の品質低下をまねかないよう、
プラントは風通しがよく直射日光が当たらないようにし、また、搬入時のセメントの温度にも注意する。
 
②現場条件
 施工場所から100m以内で8m×15m=120m2程度のプラントヤード・作業ヤードが必要
 
③技術提供可能地域
 日本全国技術提供可能
 
④関係法令等
 特に無し



【適用範囲】
①適用可能な範囲
 土木・建築構造物の基礎および補強、盛土等の基礎、
 掘削工事における止水・山留め・土留め、
 擁壁等の安定化対策、
 地下構造物の液状化対策 等に適用可能。
 
②特に効果の高い適用範囲
 土木・建築構造物の基礎および補強
 
③適用できない範囲
 詳細検討や試験などを行っても、安全性が確認されない下記の場合は適用できない。
・掘削部に礫層や転石を多く含む埋め戻し土がある場合
・酸性土地盤(pH≦4)や硫酸塩を含む地盤(可溶性SO4≧0.5%)
・地下水の流れが速い場合
・湧水、伏流水がある場合
・改良部に産業廃棄物、一般廃棄物、地中障害物などが堆積している場合
 
④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・「陸上工事における深層混合処理工法 設計・施工マニュアル 改訂版」(土木研究センター 2004年)
・「セメント系固化材による地盤改良マニュアル 第3版」(セメント協会 2003年)
・「土木工事安全施工技術指針」(国土交通省)
・「土木工事標準積算基準書」(国土交通省)
・「土木工事施工管理基準及び規格値(案)」(国土交通省)
・「環境庁告示第46号 土壌汚染に係る環境基準」」(環境庁)





 



施工方法について

1..コラム芯セット
杭芯位置に攪拌翼の中心をあわせる。
 
2.空掘完了、吐出掘進
掘削速度は、0.5~1.0m/分を目安とする。
 
3.吐出掘進完了
掘削深度到達を確認する。
 
4.底部先端処理
昇降を5秒以上停止して、スラリーを吐出し続けて、先端部に行き渡らせる
 
5.引き上げ
底部から+1m上方まで攪拌翼を引き上げる
 
6.再掘進
再度、底部までの1m間をスラリー吐出しながら攪拌する
 
7.回転向き切替
吐出口を上吐出に切り替えて引き上げ工程を開始する
 
8.攪拌引き上げ
引き上げ速度は、1.0~2.0m/分を目安とする。
 
9.施工完了
所定の深度まで混合・撹拌する










その他の情報

【留意事項】
①設計時
・当該敷地内のボーリングデータ数が少なく、地盤の性状、土層、不陸状態を把握しきれないことがある
 [対策]近隣データや補助調査結果の把握に努める必要がある
 
・同じ地盤データでも設計者判断によって採用できる数値が異なり、検討結果も変わることがある
 [対策]最終判断者との協議ならびに過去の事例や指針を把握する必要がある
 
②施工時
・設計時に想定された地盤の性状、土層、不陸状態が異なり、打ち止め管理方法に窮する場合がある
 [対策]現場で得られる情報を管理者や監督に伝えて、総合的かつ明確な管理方法を定める
 
・土質によっては土が充分に切れず(土の塊が解れず)、攪拌翼と土が供回る可能性がある
 [対策]管理者や監督と協議を行い、回転数を増やしたり、水セメント比の構成を変更して攪拌しやすくする
 
③維持管理等
・特殊専用攪拌翼を採用している為、現場で破損した場合、容易に交換できない
 [対策]予め予備機を抑えておく、現場では手荒い操作を控える
 
・攪拌翼の機構が精密である為、誰もが容易にメンテナンスできる状態には無い
 [対策]多くの関係者がメンテナンスができるよう、事前に手法を習得する機会をもつ
 
④その他
・施工後28日を待たないと、品質管理(一軸圧縮試験)結果が出ないが
 結果が出るまで工事を止めて待つケースは極めて少ない
[対策]補助的な品質管理として、3SG工法 独自調査機であるメーターサンプラーにて
供試体を採取して、施工後28日になる前に発現強度を確認する











この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 岩水開発株式会社
部署 FC事業部
担当者 民部 剛
郵便番号 702-8048
住所 岡山県岡山市南区福吉町18-18
電話番号 086-265-0345
FAX番号 086-265-0899
サイトURL http://www.sss-g.com/

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