技術の特徴
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・従来の吊足場用チェーンの10倍以上の強度を有する高強度チェーンを採用した。
・ジョイスト(主梁)にトラスフレーム構造を採用した。
・各パーツは差し込みピンで固定するなど、システム化をした。
・専用のL型幅木と専用手摺もシステムに組み込まれ、ワンタッチでの取付方法を採用した。
・専用の内部脱着式採光防音防護工システム(クイックパネライト)を採用した。
・専用の軽量部材を採用した。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・高強度チェーンの採用により、最大吊チェーンピッチ5mを実現。チェーンが少ない為内部作業効率が向上。吊元の後作業(塗装工事などの吊元の補修など)が激減。
・トラスフレーム構造の採用により、吊元から最大5mの跳ね出し床を実現。
・跳ね出して作業床が先行して構築できる為、足場からの身を乗り出しての組立解体作業が皆無になり、組立時の安全性が向上。
・システム化により専用工具が不要となり、熟練工でなくても確実に安全な吊足場の組立が可能となった。
・100㎡程度のユニットであれば、特別な補強なしで4点吊りでのユニット吊り上げを可能とした。
・大規模なユニット吊り上げが可能になった事により、高所作業自体の削減を図り工期の短縮が可能となった。
・従来技術では床段差があり、つまずきなどの事故の恐れがあったものが解消できる。足場完成後に行う開口部の養生作業が不要となり、幅木・手摺の取り付けも簡便になり安全性の向上と工数削減につながる。
・専用の内部脱着式採光防音防護工システム(クイックパネライト)を採用することで、安全に防護工作業ができ、採光・防音・換気に掛かる作業工数の削減が図れる。
・専用の内部脱着式採光防音防護工システム(クイックパネライト)を採用することで、従来生じていた木などの廃材が無くなりコスト削減・環境対策が図れる。
・専用の軽量部材を採用することで、積載荷重200kg/㎡以下の吊足場を構築する際、組み立て工数が削減でき、施工性の向上が図れる。
・経済性は約1%の低下となるが、工程は約53%の短縮となるため、生産性の向上が図れる。(150日使用/1,000㎡)
技術の適用条件・適用範囲
施工方法について
その他の情報
①設計時
・部材の厚さが360mmあるので、下部の離隔の確認を行う事
②施工時
・送り出し教育を実施すること
・身を乗り出す危険な作業がなく、作業床間に隙間ができないので、基本的にネットは不要である
(設置の指導や発注者側から要望があった場合は設置する。)
・熟練工が不要になる為、労働安全衛生規則に従い、人や資材の落下防止等の安全管理に十分注意すること
③維持管理等
・足場供用期間中は始業前点検を行い、異常がある場合は直ちに是正すること
・供用期間中は定期的に安全パトロールを行い、異常の有無を点検して異常がある場合は直ちに是正すること
・組立完了時、変更時にはクイックデッキ専用点検票を用いて点検し、点検結果を掲示し記録を工事終了まで保管する事
④その他
・特になし
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