プロテスターTLシリーズ2019年10月8日時点

この技術の登録情報について
副題 | コの字型鉄筋アンカー引張試験機 |
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登録機関(過去に登録された機関も含みます) | NETIS |
NETIS登録番号 | KT-170102-A |
登録区分 | 機械 |
工種分類 | 調査試験(構造物調査ー非破壊試験、調査) |
ICT技術の該当 | 無 |
開発年 | 2011年 |
技術の特徴
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・試験機の加力用油圧シリンダを、センターホール型(円筒型)からコの字型に変えた。
・試験機を、反力台が必要な組立型から油圧シリンダ一体型に変えた。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・油圧シリンダをコの字型に変えた事により、従来技術では検査不可能だった本施工の異形鉄筋アンカーを直接試験可能となるため、工事の品質の確保・向上が図れます。
・長尺物鉄筋アンカー、突出端部が仮結束された鉄筋アンカー等の直接試験が可能であるため、施工性が向上する。
・試験用ストレート鉄筋アンカーの施工を必要としないため、経済性が向上する。
技術の適用条件・適用範囲
①自然条件
・雨天、降雪、強風などがある場合は作業を避ける。
・使用湿度:85%RH以下(結露のないこと)。
②現場条件
新技術
・作業スペース: 作業員の足場を含め 0.5m×1.0m=0.5㎡ があること。
・検査対象の鉄筋アンカー等の廻りにコの字型油圧シリンダの底面(TL-30:220mm×152mm、TL-20:168mm×116mm)を設置できるスペースがあること。
・コの字型油圧シリンダの設置面に過度な凹凸がないこと。
従来技術
・作業スペース: 作業員の足場を含め 0.5m×1.0m=0.5㎡ があること。
・検査対象の鉄筋アンカー等の廻りに反力台を設置するスペース(φ260mm)があること。
・反力台の設置面に過度な凹凸がないこと。
③技術提供可能地域
・技術提供可能地域については制限なし。
④関係法令等
・特になし
①適用可能な範囲
・天井・水中に施工されていない、あと施工鉄筋アンカーの引張試験
②特に効果の高い適用範囲
・U字型・L字型等の異形鉄筋アンカーの引張試験
・横方向に突出した鉄筋アンカーの引張試験
・突出端部が仮結束された鉄筋アンカーの引張試験
③適用できない範囲
・天井・水中に施工されている、あと施工鉄筋アンカーの引張試験
④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・「構造物施工管理要領」 NEXCO H27.7 「3-10 あと施工アンカー」3-93~3-99、3-149~155
・「電気通信設備工事共通仕様書」 国土交通省 H29.3 「設備の耐震基準」3-18~3-19、3-33~3-36
・「コンクリートのあと施工アンカー工法の設計・施工指針(案)」 社団法人土木学会 H26.3.31
「あと施工アンカーの試験方法」 p122~123
・「既存鉄骨鉄筋コンクリート造建築物耐震改修設計指針」 社団法人日本建築防災協会 H26.3.31
「(7)試験及び検査」 p249~253
・「あと施工アンカー施工指針(案)」 一般社団法人日本建築あと施工アンカー協会 H25.5
「15.試験及び検査」Ⅰ-241~238
施工方法について
(1)試験機組立(平均所要時間:12分42秒)
①油圧シリンダのセット
・鉄筋アンカーがコの字型の中央に来るように油圧シリンダをセットする。
②専用座金の設置
・U字型の専用座金の開口側を奥に向けて設置する。
③調整用部材の設置
・調整部材を設置する(D10~D22の場合のみ)。
④チャックホルダの設置
・専用異形鉄筋チャックのチャックホルダを設置する。
⑤異形鉄筋チャックコマの設置
・チャックホルダ内に異形鉄筋チャックコマを設置する (必ず左右の高さが同じになるように設置)。
⑥高圧ホースの接続
・高圧ホースで油圧ポンプに接続する。
(2)検査実施(同2分5秒)
⑦加圧準備
・圧力計の置針を「0」に合わせる。
⑧加圧
・油圧ポンプで設定荷重まで加圧する。
⑨最大荷重値の確認
・最大荷重値を確認する (針の指す値が最大荷重)。
(3)除圧・試験機取外し(同4分12秒)
⑩除圧し、試験機を取り外す
(4)検査結果管理(同1分00秒)
⑪検査結果を記録し、検査結果の可否を評価する。
その他の情報
①設計時
・設計図書や適用指針を確認し、試験本数・設計荷重値等を設定する。
・高所で検査を行う場合は、足場などを準備して安全対策を考慮する。
②施工時
・検査前に試験機の動作確認を行う。
・鉄筋アンカー等の施工面に凹凸がある場合は、コの字型油圧シリンダを水平に設置できるよう、
鉄板やテーパー座金などで調整する。
・コの字型油圧シリンダのコード部分を持つと破損の原因となるので、
できるだけ油圧シリンダ本体を持つ。
・コの字型油圧シリンダは精密機器のため、衝撃を与えないよう取扱いに注意する。
③維持管理等
・試験機の校正は「引張試験機・圧縮試験機 力計測系の校正方法及び
検証方法(JIS B 7721:2009)」に基づき、少なくとも年に1回行う。
④その他
・特になし。
この技術を提供する会社の連絡先情報
会社名 | ㈱トラスト |
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部署 | 技術部 |
担当者 | 窪田寿之 |
郵便番号 | 123-0864 |
住所 | 東京都足立区鹿浜3-4-3 |
電話番号 | 03-5838-0723 |
FAX番号 | 03-5838-0724 |
サイトURL | http://www.trust-gr.com |
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