技術の特徴
・型枠材を、打ち放し合板型枠から、薄鋼板の鋼製型枠に変えた。
・乾燥状態用、湿潤状態用の2種類の止水材と薄鋼板を組合わせて使用する事で
型枠内部への止水効果を付加した。
薄鋼板の鋼製型枠と止水材を組み合わせて使用する事で、型枠内部への止水効果が付加され、
以下の効果が期待できる。
・型枠内部への止水効果を付加した事で海水等による鉄筋の腐食抑制が図れ
構造体の品質向上が図れる。
・部材の軽量化及び簡素化により作業効率が向上し、工程の短縮が図れる。
・型枠設置後は、型枠内部の水中ポンプ設置が不要な為、水中ポンプの設置基数減。
水中コンクリート使用減。パネル部材数減による運送コスト減により経済性の向上が図れる。
・軽量化及び端太材等の簡素化により人力による位置合わせが可能と成り、施工性の向上が図れる。
・パネル及び端太材等の軽量化に伴い重筋作業が軽減し能率の向上が図れると共に
小運搬時の安全性の向上が図れる。
・水中ポンプ使用基数減。部材類の簡素化による搬出入車両減によりエネルギー使用減が図れ、
CO2排出抑制が図れる為、地球環境への環境抑制が図れる。又、騒音及び残材の減少により
周辺環境の向上が図れる。
・水、海水等による型枠強度の劣化が無く安定した強度を保てる為、万一数日間、
水に浸漬してしまった場合でも 型枠強度低下を生じない。
・従来工法で必要で有った桟木・フォームタイ等は不要と成り、新工法では端太の代わりに
アングルを使用し、 型枠部材点数 は大幅に減少し材料及び運賃、エネルギー使用量の省資源化が図れる。
技術の適用条件・適用範囲
①自然条件
・台風・暴風・高波等、悪天候では施工不可。
②現場条件
・型枠の組立は全て陸組の為、組立スペース及び仮置きスペースが必要
必要面積は3m x 14m=42㎡。但し、工事の進捗による陸組スペースの移動
及び工程の変化により陸組スペース面積は変化します。
③技術提供可能地域
・材料のみの場合は、技術提供可能範囲については制限なし
・材工の場合は岩手・宮城・福島地区と成ります。
④関係法令等
・特に無し。
①適用可能な範囲
・基礎型枠工事
②特に効果の高い適用範囲
・沿岸地域及び水位の高い地域で掘削部から湧き水が有り、止水が必要な基礎型枠工事。
(捨てコンからの湧き水が予測される場合は砕石と捨てコン間に防水シートを設置する)
③適用できない範囲
・基礎型枠工事以外。
④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
平成26年改定版 一般社団法人公共建築協会
公共建築工事標準仕様書(建築工事編) 第3章1,2,3節 13頁~14頁。 第6章 8節 46頁~49頁
施工方法について
その他の情報
①捨てコン用止水材は乾燥状態が保てる場合はコーキング材。
湿潤状態が避けられない場合は二液性エポキシ樹脂を使用する。
②湧き水、水圧が高く捨てコンから漏水する懸念が有る場合は、
破砕と捨てコン間に防水シートを設置する。又、捨てコン厚は100mm以上とする。
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