ウィードコート工法2019年8月1日時点 アーカイブ

ウィードコート工法

技術の概要

①何について何をする技術なのか?
歩道や道路等の舗装と縁石・目地などの界面、隙間から生えてくる雑草の発生を防止する工法です。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
アスファルト・コンクリート等で部分打換工が取り入れられています。
③公共工事のどこに適用できるのか?
主として道路維持管理・道路改良工事に使用します。
例1)道路維持管理(歩道部及び中央分離帯における構造物との空隙に繁茂する雑草の抑止)
例2)道路改良工事(既設・新設を問わず前記等の箇所の雑草抑止)
例3)施設等の維持管理工事(施設建物基礎部や鉄塔・橋梁・擁壁と舗装との接点に繁殖する雑草の抑止)
④その他
ポリウレタン樹脂を幅10㎝(基本)で施工することにより、舗装等の部分修繕や除草作業が長期にわたって削減できます。耐久性・耐候性に優れ、長期間雑草が抑止され、雑草の根によるアスファルトの破壊を軽減できます。

この技術の登録情報について

副題 抜根除草等の維持管理を不要にする工法
登録機関(過去に登録された機関も含みます) NETIS
NETIS登録番号 CB-080003-VE
登録区分 材料
工種分類 道路維持修繕工(道路除草工ー防草工ーその他),河川維持(堤防除草工ー防草工ーその他),公園(公園除草工),環境対策工(景観対策工)
ICT技術の該当
開発年 2006年
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技術の特徴

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
従来技術ではアスファルト・コンクリートの部分打換えを行っておりましたが、
打換えにより生ずる2箇所の継目から雑草が発生することにより、毎年除草作業が行われていました。
新技術においては、この継ぎ目を無くすことにより防草効果が高まり、
除草作業を削減することが可能となりました。

②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
1.経済性の向上
長期間にわたって効果の継続が可能なため、舗装等の部分打換えや防草工事にかかる費用、
雑草により路面が破壊された場合の修繕維持管理費などが削減できます。

2.耐久性の向上
二液性常温硬化型ポリウレタン樹脂を使用することでコンクリートや
アスファルトの面との密着が可能になります。
また、下地の伸縮に対する追従性があるためはがれ・ひび割れという問題点が軽減され、
長期間の耐久性が得られます。

3.景観性の向上
アスファルトの表面色に近いグレーとコンクリート色に近いホワイトを標準色としており、
視覚による舗装面との抵抗感がありません。
また、舗装色に合わせて様々な色の設定も可能なため、既存施設の景観を損なわない施工が可能です。

4.安全性の向上
歩道部における部分打換工では車線規制が必要とされるが、新技術は施工中の車線規制を必要としない為、作業中の危険性を軽減し、作業期間も短縮されるため、安全性の向上につながります。




技術の適用条件・適用範囲

①自然条件
・雨天の場合や施工途中で降雨が予想される場合は作業を中止する。
②現場条件
・特になし。
③技術提供可能地域
・特に制限はなし。
④関係法令等
・特になし。


①適用可能な範囲

・歩道部及び中央分離帯における境界ブロックと舗装の目地部。
・中央分離帯での隙間から雑草が発生する箇所。
・路面等にクラックが発生している箇所。
・その他、歩道・路肩部のクラックや隙間から雑草が発生する箇所。
②特に効果の高い適用範囲
・新設、改修時の境界ブロックと舗装の目地部。
・歩道部・中央分離帯等において雑草による景観を損なう箇所。
・交差点部における視認性を損なう箇所。
③適用できない範囲
・雑草の根等により下地が特に傷んでいる箇所は、改修等を行ってから施工する。
④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
土木工事共通仕様書、土木工事安全施工指針等。

施工方法について

①除草・清掃 (別途費用)
雑草等を除去し、必要に応じて下地処理を行い、粉じん等が残らないように清掃します。
②施工
幅10cm(標準)の間隔で養生(マスキングテープ)をしますが、
施工箇所の状況に応じて施工幅の範囲を調整してください。

主剤:硬化剤=4:1の配合比で1分から2分の間均一に撹拌し、
所定箇所に流し込みコテ等で平滑に3mm程度に塗布します。

③ウィードサンドの散布
塗布後、すみやかにウィードサンドを散布し、養生テープを取り除き、
艶消しノンスリップに仕上げます。

④清掃
樹脂の硬化が確認できたら表面をほうき等で掃き、余分なウィードサンドを回収します。






その他の情報

①設計時
・特になし
②施工時
・下地が雨水などにより湿潤状態の場合は、よく乾燥させてから施工する。
・施工面上のゴミや粉じんは施工(接着)不良の原因となる為、完全に取り除く。
・施工面が特に深く陥没している場合は砂等を補充する。
・施工面から雑草の茎や根等が突起している場合は、はさみ等で取り除き、
樹脂で完全に覆うように施工する。

・撹拌時間は1分~2分を目安とし、硬化状況を確認しながら撹拌時間を調整してください。
・ウィードサンド散布時において、ウィードコート樹脂との接着性を向上させるために樹脂を塗布後、
すみやかにウィードサンドを均等に散布し、養生テープを除去してください。

③維持管理等
・特になし。
④その他
材料撹拌時及び施工時において、材料の飛散に注意が必要です。

この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 松岡建設㈱
担当者 服部貴則
郵便番号 510-8114
住所 三重県三重郡川越町亀崎新田51-1
電話番号 059-365-2171
FAX番号 059-364-2715
サイトURL http://www.matsuokakensetsu.com

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