技術の特徴
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)従来技術は、耐震対策天井にするため、吊り天井の部材を補強していた。
本技術は、丈夫なグラスファイバー製のシートと独自開発の治具で弛みなく張り、
軽量化を図ることで、耐震対策天井に対応した。②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)1)天井質量0.64kg/㎡と軽量なシート型・天井質量が軽量であるため、特定天井(脱落によって重大な危害を生ずるおそれがある天井)に
該当しない。これにより、耐震補強などの天井脱落対策基準への適合
(平成25年国土交通省告示第771号他)が不要となる。・天井落下時の人的被害が生じる可能性が低くなる。・施工が簡単で、熟練度の低い作業員による少人数施工ができる。2)短工期・トータルコスト削減・全面足場が不要なため、工期が短縮され、トータルコストの削減にもなる。・独自開発の治具と丈夫なシートにより、大きな面積も一挙に施工することができる。3)高い耐久性・通常の膜天井のシートと比較して、膜材強度(耐久性、引張り張力など)が約2倍である。・紫外線の影響がほとんどない屋内では、基本的に劣化が少なく、耐久年数は約20年になる。4)空調効率の改善・天井のない部屋にも隙間なく張ることができ、建物の空調効率が約22%改善される。5)湿気に強い・一般天井では、天井材自体の吸湿により天井材の落下が想定されるが、
ファイバーシート天井は防水性であり、吸湿の影響での落下はしない。6)防火材料・不燃材料に認定される。7)高いデザイン性・カラーバリエーションが豊富で標準色以外の特注色にも対応できる。・壁の色に合わせた色を再現でき、意匠性の向上を図ることができる。8)環境基準・ホルムアルデヒドの発散速度の等級区分はJIS・JASのF☆☆☆☆同等である。
技術の適用条件・適用範囲
①自然条件
特に制限無し。
②現場条件
特に制限無し。
③技術提供可能地域
特に制限無し。
④関係法令等
特に制限無し。
①適用可能な範囲
屋内の天井。
高さは特に制限なし。
1枚シートの最大幅は約300㎡以下(15m×20m)とする。
※300㎡を超える天井面積については、シートを枚数に分けて区割りをしての施工となる。
②特に効果の高い適用範囲
・特定天井の規定が適用される大空間(高さ6m、面積200㎡超)。
・屋根と天井の間のふところが大きい建物。
・斜め天井や船底天井等の施工が複雑になりがちな天井。
・ダクト等の設備が多い天井。
③適用できない範囲
紫外線の影響が大きい屋外の天井。
④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
特になし。
施工方法について
その他の情報
①設計時
治具取付け強度の確認。
②施工時
特になし。
③維持管理等
特になし。
この技術を提供する会社の連絡先情報