ファイバーシート天井システム2019年10月8日時点 アーカイブ

ファイバーシート天井システム

技術の概要

①何について何をする技術なのか?
丈夫なグラスファイバー製シートと独自開発の専用治具を用いて強力な張力をかけることでしわや弛みのない天井を設ける、軽量で丈夫な耐震対策天井システムである。

②従来はどのような技術で対応していたのか?
耐震対策として、既設の天井裏にパーツ補強(外れ防止)を行い、斜め部材(ブレース)を配置し、周囲に隙間(クリアランス)を確保することが基本的な考え方とされている。

③公共工事のどこに適用できるのか?
・天井新築工事。
・天井改修工事。
・特定天井に該当する工事。

この技術の登録情報について

副題 グラスファイバー製シートと専用治具で実現した耐震対策用天井工法。
登録機関(過去に登録された機関も含みます) NETIS
NETIS登録番号 CB-170032-A
登録区分 工法
工種分類 建築(内装工事),建築(改修工事),建築(耐震・免震・制震工事)
ICT技術の該当
開発年 2017年
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技術の特徴

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
従来技術は、耐震対策天井にするため、吊り天井の部材を補強していた。
本技術は、丈夫なグラスファイバー製のシートと独自開発の治具で弛みなく張り、
軽量化を図ることで、耐震対策天井に対応した。


②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
1)天井質量0.64kg/㎡と軽量なシート型
・天井質量が軽量であるため、特定天井(脱落によって重大な危害を生ずるおそれがある天井)に
該当しない。これにより、耐震補強などの天井脱落対策基準への適合
(平成25年国土交通省告示第771号他)が不要となる。

・天井落下時の人的被害が生じる可能性が低くなる。
・施工が簡単で、熟練度の低い作業員による少人数施工ができる。


2)短工期・トータルコスト削減
・全面足場が不要なため、工期が短縮され、トータルコストの削減にもなる。
・独自開発の治具と丈夫なシートにより、大きな面積も一挙に施工することができる。

3)高い耐久性
・通常の膜天井のシートと比較して、膜材強度(耐久性、引張り張力など)が約2倍である。
・紫外線の影響がほとんどない屋内では、基本的に劣化が少なく、耐久年数は約20年になる。

4)空調効率の改善
・天井のない部屋にも隙間なく張ることができ、建物の空調効率が約22%改善される。

5)湿気に強い
・一般天井では、天井材自体の吸湿により天井材の落下が想定されるが、
ファイバーシート天井は防水性であり、吸湿の影響での落下はしない。


6)防火材料
・不燃材料に認定される。

7)高いデザイン性
・カラーバリエーションが豊富で標準色以外の特注色にも対応できる。
・壁の色に合わせた色を再現でき、意匠性の向上を図ることができる。

8)環境基準
・ホルムアルデヒドの発散速度の等級区分はJIS・JASのF☆☆☆☆同等である。



技術の適用条件・適用範囲

①自然条件
特に制限無し。

②現場条件
特に制限無し。

③技術提供可能地域
特に制限無し。

④関係法令等
特に制限無し。

①適用可能な範囲

屋内の天井。
高さは特に制限なし。
1枚シートの最大幅は約300㎡以下(15m×20m)とする。
※300㎡を超える天井面積については、シートを枚数に分けて区割りをしての施工となる。

②特に効果の高い適用範囲
・特定天井の規定が適用される大空間(高さ6m、面積200㎡超)。
・屋根と天井の間のふところが大きい建物。
・斜め天井や船底天井等の施工が複雑になりがちな天井。
・ダクト等の設備が多い天井。

③適用できない範囲
紫外線の影響が大きい屋外の天井。

④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
特になし。

施工方法について

①天井撤去作業
・天井ボード、天井下地材を撤去する。
②膜材作成作業
・2m幅のシートを工場で必要な大きさに溶着し、加工する。
③天井取付作業
-1.墨出し、治具割り込み
・壁面に治具を取付ける高さ、ピッチの墨出しを行う。
-2.治具取付け
・壁面に治具を取付ける。
-3.シートにテンションバーを取付け
・シートの外周にテンションバーを取付ける。 
-4.治具の近くまでシートを引っ張る
・シートを広げ、治具の近くまで移動させる。
-5.治具にシートを取付け
・壁面の治具に、シートを取付ける。
-6.治具下のナットを締める
・シートを引っ張り、しわや弛みをなくす。
-7.照明部分切込み、点検口の取付け
・設備機器取付けに必要な穴を切り込む。 
-8.壁面処理
・壁とシート天井の隙間をアルミ部材を使ってふさぐ。
④照明・感知器取付け作業
・照明器具や消防設備などを、シート切込み部分に合わせて取付ける。
⑤完成

その他の情報

①設計時
治具取付け強度の確認。

②施工時
特になし。

③維持管理等
特になし。

この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 太啓建設㈱
部署 ICT推進室
担当者 中島俊也
郵便番号 471-0071
住所 愛知県豊田市東梅坪町10-3-3
電話番号 0565-31-1277
FAX番号 0565-31-6505
サイトURL http://www.taikei-con.co.jp

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