脱着トルク式アンカー(アンカーバード)2020年7月21日時点 アーカイブ

脱着トルク式アンカー(アンカーバード)

技術の概要

①何について何をする技術なのか?
仮設足場や橋梁高欄型枠等を固定する際に使用する、あと施工アンカー。
1.設置時については内部コーンを電動工具(インパクトレンチ及びインパクトドライバー)にて挿入し、その挿入量を検尺する事でアンカー設置完了の管理を行うことにより、強度のバラつきを最小限に抑えて安心・安全を向上させることができる。
2.撤去時については、内部コーンを電動工具を用いて抜くことによりアンカー本体先端の拡開状態を解除することで、アンカー本体もコンクリート構造物から完全に撤去する事が可能となり、サビが原因となるひび割れやサビだれを抑える事ができ、本体構造物の品質・景観についても向上する事ができる。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
1.アンカー設置時、専用のポンチとハンマーを使用し本体に打撃を加え内部コーンを挿入する事で設置完了としていた。
2.仮設足場解体時、アンカー本体は構造物に埋め殺し、ネジ部にコーキング材を充填させ施工完了としていた。埋め殺すことで、さびだれ等をおこす原因となっていた。
③公共工事のどこに適用できるのか?
1.土木・建築工事での仮設足場工。

この技術の登録情報について

副題 足場工に用いる脱着トルク式アンカー
登録機関(過去に登録された機関も含みます) NETIS
NETIS登録番号 CB-170027-A
登録区分 工法
工種分類 仮設工(足場支保工ー足場工),道路維持修繕工(その他)
ICT技術の該当
開発年 2015年
AD

技術の特徴

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)

1.脱着トルク式アンカーは、内部コーンの挿入量によりトルク管理を行うことで施工品質のバラツキを抑えるようにした。

2.脱着トルク式アンカーは、内部コーンを回転させ本体先端の拡開状態を解除する事でアンカー本体を構造物から撤去できるようにした。

3.従来は専用ポンチをハンマー打撃にて施工(アンカー設置)を行っていたが、当工法ではコーンの挿入を電動工具(インパクトレンチ及びインパクトドライバー)使用する事で施工の簡易化と設置速度の向上を行った。

 

②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)

1.従来施工が埋め殺しであったアンカーを、当工法では脱着可能となり、コンクリート構造物にアンカー本体を残さずに施工可能とし、サビが原因となる躯体のひび割れを抑え、コンクリート構造物の品質・景観の向上が図れる。

2.アンカー本体の撤去が可能となることで、削孔部の補修モルタルが落ちにくくなり安全性が図れる。

 

3.従来は専用ポンチをハンマー打撃にて設置完了としていたが、内部コーン挿入量を検尺することで強度管理を可能としたことで良い足場ができる。

技術の適用条件・適用範囲

①自然条件

・従来型と同じ。

②現場条件

・従来型と同じ。

③技術提供可能地域

・日本全国。

④関係法令等

・特になし。

 

 

①適用可能な範囲

・土木及び建築工事での仮設足場工。

 

②特に効果の高い適用範囲

・コンクリート構造物や床版などで使用する吊り足場で、アンカー本体の撤去が必要となる箇所。

 

③適用できない範囲

・軽量コンクリート構造物、木造構造物、PC版など。

 

④適用にあたり、関係する基準およびその引用元

・各種合成構造設計指針・同解説(日本建築学会、発行年: 2011年4月25日 第2版第2刷、第4編 各種アンカーボルト設計指針・解説 P207-328)

・JCAA あと施工アンカー技術資料(発行年: 平成21年8月 第3版第2刷)

・JCAA あと施工アンカー設計指針(案)・同解説(設計委員会) (発行年:2005年5月)

・JCAA あと施工アンカー・品質基準(金属系・接着系)(発行年: 平成19年1月20日 第7版第1刷)

・JCAA あと施工アンカー試験方法(発行年: 平成19年8月 第2版第2刷)

施工方法について

1.本体構造物の穿孔

2.アンカーバードを設置後、インパクトレンチ及びインパクトドライバーでコーンの挿入

3.足場設置、足場撤去

4.コーン及びアンカー本体を撤去

 

5.無収縮モルタル等の補修材にて孔を埋める

その他の情報

①設計時
・アンカー力に合ったアンカー本数を選定すること。
 
②施工時
・アンカー径に合った穿孔径を選定すること。
・コーンの挿入量を検尺すること。
 
③維持管理等
・特になし。
 
④その他
・特になし。

この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 ㈱ANCHOR BIRDS
担当者 新村力
郵便番号 425-0015
住所 静岡県焼津市石脇上615-1
電話番号 054-625-8899
FAX番号 054-625-8199
サイトURL https://anchor-birds.jp

この技術に興味を持っている人はこんな技術にも興味を持っています。

技術名 概要 工種分類 会社名
CPDS 循環式ブラスト工法® 循環式ブラスト工法® ①何について何をする技術なのか? ・耐摩耗性の高い金属系研... 道路維持修繕工,橋梁上部工 ヤマダインフラテクノス㈱
SSI工法 SSI工法 FCRでは、株式会社ジェイアール総研エンジニアリングと業務提... 道路維持修繕工,道路維持修繕工,道路維持修繕工,トンネル工,河川海岸 FCR㈱
クイックデッキ クイックデッキ ①何について何をする技術なのか? 橋梁桁下、建築物の天井下... 仮設工,建築,橋梁上部工,道路維持修繕工,機械設備 日綜産業株式会社
左官アシスト工法 左官アシスト工法 ①何について何をする技術なのか? 農業用水路の補修工法の一... コンクリート工,共通工,道路維持修繕工 一般社団法人 コンクリート保全技術協会
鋼矢板圧入・引抜工法 鋼矢板圧入・引抜工法 鋼矢板圧入方法の選択について 基礎工,土工,仮設工,上下水道工,港湾・港湾海岸・空港 宮﨑基礎建設㈱