NDシステム2020年11月2日時点 アーカイブ

NDシステム

技術の概要

①何について何をする技術なのか?
・建設現場において、軽量でコンパクトに集積できる部材を使用して、スピーディかつ安全に作業足場を構築する技術

②従来はどのような技術で対応していたのか?
・先行手すりを含む枠組足場や、支柱の直径がφ48.6mmのクサビ緊結式足場で対応していた

③公共工事のどこに適用できるのか?
・建築工事や土木工事における構造物の施工・改修に関する足場工事

④その他
・本技術は(一社)仮設工業会が定める、「クサビ緊結式足場の部材及び附属金具」の認定基準で定められる、支柱規格(直径:φ48.6mm)ではなく、φ42.7mmのパイプを支柱に用いたシステム足場で、 小径効果により最重量部材である支柱の軽量化を目指したシステム足場です。認定規格外なので、同会が定めるシステム承認を取得しています

・従来技術の枠組足場で最も重い部材は鳥居型建枠で、重量が1枚当たり13.7kg〔高さ:1725mm 巾:914mmの鳥居型建枠〕ですが、新技術の支柱は最も重い3.6m支柱でも1本当たり11.1kgと軽量なので、作業環境が改善され施工性が向上します

・新技術の先行手すりは、足場の前踏み側・妻側・後踏み側に落下阻止性能をあるので、作業員の落下を全方向で阻止できる安全な先行手すりです

この技術の登録情報について

副題 構成部材を全て棒状に分割でき、支柱パイプにφ42.7mmを採用した、軽量コンパクトなシステム足場
登録機関(過去に登録された機関も含みます) NETIS
NETIS登録番号 KT-160006-VE
登録区分 製品
工種分類 仮設工(足場支保工―足場工)
ICT技術の該当
開発年 2014年
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技術の特徴

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・構成部材を全て棒状に分割できるようにした。
・先行手すりに全方向に対する落下阻止性能を持たせた。
・支柱材にφ42.7mmのパイプを採用した。

②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・構成部材を全て棒状に分割することにより、最重量部材の重量が軽量になり、経済性と施工性が上がります。
(従来技術の枠組足場で使用する鳥居型建枠の重量は、1枚当たり13.7kg〔高さ:1725mm 巾:914mmの鳥居型建枠〕である。
新技術の支柱は最も重い3.6m支柱でも、1本当たり11.1kg)

・構成部材を全て棒状に分割することにより、集積時の体積を圧縮できるので運搬コストの圧縮が図れます。
(従来技術の枠組足場で使用する鳥居型建枠は門型であり集積性が悪かった)
・従来技術の枠組足場に用いられる先行手すりは、足場の前踏み側と妻面側の落下阻止性能があったが、
新技術では前述に加え足場の後踏み側、つまり全方向に落下阻止性能があるので、安全性が向上しました。


③その他
・支柱材にφ42.7パイプを採用することにより、従来技術である枠組足場の周辺部材を利用することができ、
省資源・省エネルギに貢献できます。
(一般的なクサビ緊結式足場は、支柱パイプがφ48.6mmなので、枠組足場用の周辺部材が再利用できないものがある)

技術の適用条件・適用範囲

①自然条件
・強風、大雨、大雪等の悪天候のため、作業の実施について危険が予想されるときは、組立解体作業をしない。
(強風:10分間の平均風速が毎秒10メートル以上の風)
(大雨:一回の降雨量が50ミリメートル以上の降雨)
(大雪:一回の降雪量が25センチメートル以上の降雪)

②現場条件
・足場荷重で地盤が沈下しない事。
・水平方向は5メートル以内、垂直方向は5.5メートル以内に壁つなぎが取付られること。

③技術提供可能地域
・技術提供可能地域については制限無し。

④関係法令等
・特になし



①適用可能な範囲

・1本の支柱の自重を含む負担荷重が、足場の幅が1219ミリメートルにおいては11.0kN以下、
914ミリメートル以下においては12.0kN以下であること。


②特に効果の高い適用範囲
・単管パイプとクランプの抱合わせによる、支柱の補強を必要としない、高さ45メートルまでの足場。

③適用できない範囲
・支柱の下端に作用する設計荷重が支柱の許容荷重を超える場合。

④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・2016年2月28日 (一社)仮設工業会 承認証(NDシステムを用いた本足場) [3] 部品の性能 P.34~36
・2015年6月 (一社)仮設工業会 改訂版くさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準 第1章「総則」 1.「適用」 P.6

施工方法について

① 敷板を並べる。

② ジャッキベースを並べる。

③ 1段目の支柱を建て、最下段のつなぎ材を設置する。
a)つなぎ材のクサビを軽く打ち込んだ状態でレベル出しを行い、その後クサビを確実に打ち込んで固定させる。
b)1段目の支柱には、NDP27かNDP09を使用することを推奨する。(ジョイントロックが解除しておく。)
c)階段を設置する箇所には、つなぎ材の代りに 階段受けハンガーを設置する。
d) ジャッキベースは敷板に釘留めをする。

④ 1段目の先行手すりと2段手すり(つなぎ材)を設置する。

⑤ 梁間方向につなぎ材(腕木材)を設置する。

⑥ 先行手すり(2段目)を設置する。

⑦ 床付き布わくと昇降設備を設置する。

⑧ 2段手すり(つなぎ材)を設置する。

⑨ 幅木を設置する。

⑩ 2段目の支柱を建てる。
a)2段目以降の支柱には、NDP36かNDP18を使用するのを推奨する。
b)支柱(下段)ホゾの凸部と支柱(上段)下部の凸部の位置を合わせて差し込むこと。
c)ジョイントロックが確実にロックされているか確認する。

⑪ ⑤~⑩を繰り返し、計画の高さまで組み上げる。
a)壁つなぎは、事前に取付間隔の強度計算を行い、安全を確認し設置する。
b)状況に応じて後踏み側に養生シート等を設置する。
c)解体は、逆の手順で行う。

その他の情報

①設計時
・2016年2月28日 (一社)仮設工業会 承認証(NDシステム(1800タイプ)を用いた本足場) 3.構造の安全性(53ページ~96ページ)を熟読し、各部の許容荷重を超えないように設計する事。

②施工時
・2014年10月 日建リース工業(株) NDシステム組立解体マニュアルの手順を作業前に充分理解し、手順通りに組立てる事。

③維持管理等
・2015年度版 労働安全衛生法第567条に従い、日々の作業前や、強風、大雨、大雪若しくは中程度以上の地震後又は一部解体若しくは変更の後には足場の点検を行う事。

この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 日建リース工業㈱
担当者 中溝大介
郵便番号 101-0064
住所 東京都千代田区猿楽町2-7-8 住友水道橋ビル3階
電話番号 03-3295-9111
FAX番号 03-3219-6290
サイトURL https://www.nrg.co.jp/nikkenlease/

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