コンクリート改質・劣化防止剤 「カルサプリ」、「リアクトライズ」2019年10月8日時点

コンクリート改質・劣化防止剤 「カルサプリ」、「リアクトライズ」

技術の概要

①何について何をする技術なのか?
・コンクリート構造物の補修工法の中の、表面含浸工法に関する技術。
・詳しくは、コンクリート表面改質、劣化防止、透水抑制、塩水浸透抑制、中性化抑制に関する技術。

②従来はどのような技術で対応していたのか?
・表面被覆工法で使用するエポキシ樹脂材料。

③公共工事のどこに適用できるのか?
・コンクリート構造物の補修工事、表面保護工事など。
・PCコンクリート、水利関係、一般建物などコンクリート構造物全般に適用。鉄道、道路、高速道路の橋梁、高架橋、防音壁、床板下、トンネル内壁など。

④追記
【本剤の特長】
・カルシウム補助剤「カルサプリ」をコンクリートに散布し、コンクリート中に含浸させるために1日放置する。その後、珪酸塩系表面含浸剤「リアクトライズ」を散布する。
・「カルサプリ」と「リアクトライズ」の成分が、コンクリート中で反応して珪酸カルシウム水和物(C-S-H)が生成し、水や塩水、炭酸ガスなどの劣化因子の侵入を防ぐ。
・また、新設コンクリート、劣化の進行していないコンクリートには、「リアクトライズ」単独の施工が可能である。

この技術の登録情報について

副題 コンクリート改質効果を高める補助剤併用の表面含浸剤
登録機関(過去に登録された機関も含みます) NETIS
NETIS登録番号 SK-160004-A
登録区分 材料
工種分類 コンクリート工(コンクリート工ーその他),道路維持修繕工(橋梁補修補強工ー表面保護工)
ICT技術の該当
開発年 2015年

技術の特徴

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・「カルサプリ」と「リアクトライズ」の成分が反応し、
コンクリート内部で珪酸カルシウム水和物(C-S-H)が生成することで、
コンクリート改質効果が大きく向上する。

・2剤を散布するだけの簡単な施工である。
施工後の散水も不要のため、作業性に優れる。


②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・2剤の成分の反応よりコンクリート中にC-S-Hが生成する。
このことにより、透水抑制及び塩水浸透抑制に効果がある。

・BBコンクリート(高炉セメント)及びフライアッシュコンクリートに
対しても効果がある。

・同様の理由から中性化抑制効果を高めることが期待される。
・溶脱による水酸化カルシウム分の低下や中性化の進行による炭酸カルシウムの
生成により劣化、老朽化したコンクリート構造物へ適用が可能である。

・新設を含めた全てのコンクリート構造物へ劣化防止対策へ適用が可能である。
・無機系材料を使用しているため、有機系材料と比較すると
燃焼性の面で安全である。

技術の適用条件・適用範囲

①自然条件
・施工面温度0~35℃の範囲内(好ましくは5~30℃)。
常温、大気圧下で適用できる。

・雨天時でもコンクリート面(被塗布面)が濡れない場所であれば施工可能である。
・降雨中の散布は、薬剤成分が希釈されるために避ける。
・大雨、洪水、暴風雪等の気候条件下の施工は避ける。

②現場条件
・滞水や流水のあるコンクリート面への施工は、
薬剤成分が希釈されるため避ける。

・滞水や流水は無いが、湿潤状態のコンクリート面への施工は、
薬剤成分が希釈しなければ可能である。


③技術提供可能地域
・技術提供地域については制限無し。

④関係法令等
・特になし。



①適用可能な範囲
・全てのコンクリート構造物に適用する。

②特に効果の高い適用範囲
・PCコンクリート、水利関係、一般建物などコンクリート構造物全般に適用。
鉄道、道路、高速道路の橋梁、高架橋、防音壁、床版下、
トンネル内壁などの交通規制を伴う施工箇所。


③適用できない範囲
・コンクリート表層に塗装などの処理がされ、
本剤が直接コンクリート内部に浸透できない場所。


④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・土木学会コンクリートライブラリーNO.119
表面保護工法設計施工指針

・土木学会コンクリートライブラリーNO.137
けい酸塩系表面含浸工法の設計施工指針

・土木学会 第70回年次学術講演会講演概要集 講演番号V-584
けい酸塩系表面含浸材のCa系補助材による性能向上に関する実験的研究

・日本材料学会 コンクリート構造物の補修,補強,アップグレード論文報告集
第16巻 補修・補強材料2 98 けい酸塩系表面含浸材およびカルシウム補助材が
コンクリートの耐久性向上に与える影響

・日本コンクリート工学会 コンクリート工学年次大会2017論文
けい酸塩系表面含浸材の中性化抑制効果及びその抑制機構に関する実験的検討

施工方法について

1.新技術(カルサプリ、リアクトライズ)
①前処理。処理対象コンクリート表面の汚れや付着物等を除去、清掃する。
②「カルサプリ」を噴霧器、又はローラー等で塗布、散布し、1日放置する。
基準処理量:0.133kg/㎡(1回)。

③「リアクトライズ」を噴霧器、又はローラー等で塗布、散布する。
基準処理量:0.3kg/㎡(0.15kg/㎡×2回)。

ただし、0.3kg/㎡の塗布、散布が1回で均一に施工が可能であれば、
リアクトライズの塗布、散布は1回にしてもよい。


2.従来技術(表面被覆工法)
①前処理。処理対象コンクリート表面の汚れや付着物等を除去、清掃する。
②素地調整工。母材コンクリートと表面被覆材料との接着性や
含浸性に対する阻害要因を除去する。

③プライマー工。吸水防止、下地コンクリート表層部の強化、
接着性向上などを目的とする。

④パテ工。下地コンクリートの凹凸部を修正し、面を平滑にする工程。
⑤中塗工。表面被覆工法の主工程。中塗材を塗布し、
コンクリート劣化因子の侵入を遮断、抑制する工程。

⑥上塗工。劣化因子の侵入の抑制と遮断。中塗材の保護、美観付与を目的とする。
⑦養生。塗膜形成を確実にするための工程。直射日光を避けるためのシート養生、保温養生が必要。

(備考)
・必要に応じて劣化部除去、断面修復工、下地処理等の前処理を行う。
・処理対象のコンクリート面に水が貯留している場合には、水を除去する。
・処理対象のコンクリート面に幅0.2㎜以上のひび割れや空隙、
又はジャンカがある場合には予め補修を行うこと。

・処理対象のコンクリート周辺に金属やガラスなどがある場合には、
本剤が飛散しないように養生を施すこと。

・カルシウム補助剤「カルサプリ」と併用する珪酸塩系表面含浸剤には、
「リアクトライズ」の他に市販品を使用してもよい。









その他の情報

①設計時
・コンクリート構造物への使用を原則とする。

②施工時
・施工対象外の周辺物には養生を施す。
・幅0.2mm以上のひび割れ、空隙は処理前に補修する。
・ジャンカがある場合には、処理前に補修する。
・本薬剤は水溶液であるため、凍結に注意する。
・カルシウム補助剤「カルサプリ」をコンクリートへ散布する。
1日放置(12時間以上)してコンクリートに含浸する。

・珪酸塩系表面含浸剤「リアクトライズ」を散布する。

③維持管理等
・密閉し、直射日光を避け、常温で、換気のよい場所に保管すること。
・0℃以下では保管しないこと。結晶が析出する場合がある。
・元の容器から移しかえないこと。

④その他
・「カルサプリ」は、酸性の物質とは、絶対に混合しないこと。
・保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用して、直接皮膚に触れないこと。
・皮膚や眼に付着した場合、直ちに大量の流水で洗浄すること。
・本剤を使用する場合には、水と区別すること。
・本剤を使用する場合には、現場以外に飛散しないように十分養生を施すこと。

⑤特記事項
・「カルサプリ」と併用する珪酸塩系表面含浸剤には、
「リアクトライズ」の他に市販品を使用してもよい。
同様の効果が得られるためである。
ただし、珪酸リチウムを主成分とする市販品は避けること。

・「リアクトライズ」以外の市販品としては、リアクトライズと同様に
散水不要の、省力施工型コンクリート改質・劣化防止剤
「リアル・メンテ」が挙げられる。

この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 馬居化成工業㈱
部署 開発部
担当者 浅野達夫
郵便番号 772-0001
住所 徳島県鳴門市撫養町黒崎字松島60
電話番号 088-685-4175
FAX番号 088-685-3054
サイトURL http://www.umaichem.co.jp

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