技術の特徴
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
・従来技術では支持杭がH形鋼であるが、本技術では鋼管を使用。
・従来技術では橋脚部等すべて現場で加工・組み立てをしていたが、
本技術では工場製作された鋼管支柱杭・ブレス等をパネル化した。
・従来技術では支持杭が支柱となるが、本技術では基礎杭と支柱杭を分離した。
・従来技術では支持杭にブレス等の架設を行う構造であるが、
本技術では基礎梁上にパネル状の支柱杭を設置する構造とした。
・従来技術では現場でブレス等の架設を行うが、本技術では鋼管支柱杭と
ブレス等は仮橋上で地組みを行う。
②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・鋼管杭に変えたことにより、支持杭の剛性が向上しブレス等の設置段数が減少でき、又、杭の本数も減少したため経済性の向上に繋がった。
・部材のパネル化方式に変えたことにより、作業効率が向上し、工程短縮に繋がった。
・基礎杭と支柱杭を分けることにより、支柱杭は必要最小限の
径の鋼管の使用が可能となるため杭材料のコストが低減した。
・パネル状の支柱杭を基礎梁上に設置する構造のため、
直接基礎方式の仮橋にも利用が可能。
・鋼管支柱杭とブレス等は仮橋上で地組みできるため、
設置撤去に伴う高所作業が激減するため安全性が向上した。
技術の適用条件・適用範囲
①自然条件
・平均風速毎秒10m未満
②現場条件
・クレーン施工ヤード及び資材ヤードが必要
③技術提供可能地域
・技術提供地域については制限無し
④関係法令等
・労働安全衛生法
・クレーン等安全規則
①適用可能な範囲
・基礎杭打設可能範囲。使用する機材が搬入できること。
②特に効果の高い適用範囲
・急傾斜地・仮橋高の高さが高い仮橋。
・災害復旧等緊急を要する場合。
③適用できない範囲
・適用条件及び適用可能な範囲を満たさない場合。
④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・土木工事安全施工技術指針、仮設構造物施工指針。
施工方法について
①工場にて下部工部材(支柱、ブレス、トッププレート等)及び基礎梁の加工
②支持杭打設
③杭頭処理
④地組された基礎梁を設置、支持杭に中詰めコンクリート打設
⑤下部工部材(支柱、ブレス、トッププレート等)の地組しパネル化を行う
⑥パネル状にした下部工部材の取り付け
⑦桁受設置
⑧主桁設置
⑨対傾構設置
⑩覆工板、高欄設置
その他の情報
①設計時
・荷重条件を確認し、仮設構造物設計指針に基づき設計。
②施工時
・クレーン等安全規則に基づく。
③維持管理等
・維持管理が必要な場合、必要に応じ考慮する。
④その他
・仮桟橋上からの人やものの落下に注意を行う。
・足場や、その他ゴンドラ工法等を併用する場合は、別途計上する。
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