技術の概要
「ステンレス・フレキ管による中小口径管路更新工法(SDF工法)」は、従来の既設管内挿入工法では施工ができない90°の曲がり管を含む中小口径の既設管内にステンレス・フレキ管を挿入する工法です。この工法は、軌道下や河川下の伏越し配管、交通量が多い道路の横断や他企業の埋設物が輻輳している場所など、開削が困難な場所に布設されている既設管の更新に有効です。高度経済成長期に布設された多くの水道管路は、大規模な更新時期を迎えています。開削工事や推進工法にて管路の更新が可能な場所は問題ありませんが開削工事等の施工困難箇所では、水道管路の更新が出来ないのが現状です。この工法は既設管路の曲がり角度を選ばず挿入可能なため、立坑等の築造が他工法に比べて少数で済み、立坑の規模も小さく出来るため、路面の復旧面積、建設発生土、産業廃棄物の発生が少なく済みます。また、ステンレス製なので長期耐食性、耐久性に優れている工法です。ステンレス・フレキ管はベローズ形状なので柔軟な構造のため地盤変動に追従できる耐震性に優れた水道管路です。