技術の特徴
①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)・ブラスト処理後のケレンかす(研削材および剥離物)を吸引分別し、研削材を再利用可能な循環式機能を付加した。・大型機から小型機まで、4タイプの機種を揃えた。(このうち2タイプは車載型とした)・操作は、すべて筒先のボタン方式で制御可能とした。・飛散防護設備の設置が困難な箇所においては、同時吸引が可能である。②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)・研削材の循環式機能を付加したことにより、産業廃棄物の排出量を低減できるため、経済性の向上および環境負荷低減が期待できる。・スチールグリッドの採用により粉塵の発生を抑制できるため、作業環境が向上する。・大型機から小型機まで揃えたことにより、施工条件や現場条件に応じて機種を選定できるため、施工性の向上が期待できる。・車載型ブラスト機の場合、移動性に優れるため、設置スペースに制約がある現場や点在する現場に有効である。・筒先のボタン操作のみで制御できるため、操作に係る労務コストを縮減できる。
技術の適用条件・適用範囲
①自然条件
・雨天時(処理面が湿潤状態)は作業不可
②現場条件
・設置スペースとして、7m×7m程度必要(Type-1)、5m×5m程度必要(Type-2)
・駐車スペースとして、3m×10m程度必要(Type-3,4)
③技術提供可能地域
・全国
④関係法令等
・環境省「特別管理廃棄物規制」
①適用可能な範囲
・鋼構造物の素地調整(1種ケレン)
・コンクリート劣化部のチッピング
②特に効果の高い適用範囲
・旧塗膜に鉛等を含有し、ケレンかすを特別管理産業廃棄物として処理する必要がある現場
・粉塵の発生を抑制し、作業環境を向上させたい現場
・ブラスト機の設置スペースに制約がある現場や点在する現場
③適用できない範囲
・ブラスト機から施工場所まで200m以上離れている現場
・ブラスト機から施工場所まで揚程差100m以上の現場(ブラスト機が下せない場所)
④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
・日本道路協会「鋼道路橋防食便覧」第Ⅱ編 塗装編(平成26年3月)
・ISO8501-1 素地調整規格
・JIS Z 0311 ブラスト処理用金属系研削材
施工方法について
その他の情報
①設計時
・日本道路協会「鋼道路橋防食便覧」に準拠
②施工時
・バキューム運転停止の場合は、ダストコレクターからダストを抽出する。
③維持管理等
・研削材および機械外部(システム制御盤含む)に湿気養生を行う。
④その他
・保有台数:1台(Type-1)、2台(Type-2)、2台(Type-3)、2台(Type-4)
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