トンネル工事向シート台車を開発
2019/12/24
日建リース工業(千代田区)と東宏(札幌市東区)は、仮設足場材を利用したトンネル工事向け仮設シート台車「ダーウィン台車」を開発した。新設トンネル工事の防水シート施工時に必要な「シート台車」と呼ばれる移動式足場を安価で迅速に供給できる。東宏の小林雅彦社長は、従来のシート台車の半額程度とし、「2年後にはシェア50%を目指す」と意気込む。
ダーウィン台車は「基礎部材」「駆動部材」「足場部材」で構成。足場部材はクサビ緊結式足場「ダーウィン」を使用。基礎部材と足場部材を100%転用可能なものとすることで大幅なコスト削減につなげ、特殊部材の割合を10%程度に抑えた。部材は全国60カ所の日建リース工業の拠点に常備されているため、短い納期で現場に供給できるという。
日建リース工業は、2018年9月にトンネルに関して高い技術力を持つ東宏を子会社化。両社でトンネル現場向けの仮設資材の共同開発を始め、ダーウィン台車が初弾製品となる。