共和ゴム ボルトナット防さびキャップ開発

2019/11/25
 2014年に国交省がインフラ長寿命化計画を公表し、各所でメンテナンスサイクルの構築と継続的な発展への取り組みが進められている。共和ゴム(枚方市、寺阪剛代表取締役)は高品質ポリカーボネートを使用したボルトナット防さびキャップ「まもるくん」を開発。高い耐久性と透過性を備え、国土保全へ新建材を提供する。
 特長は、塩水噴霧・乾燥・湿潤を1サイクル8時間掛けて行う複合サイクル試験(CCT試験)を行い、200サイクルをクリアしたこと。海岸や河口部など腐食環境下で10~12年相当の耐性を誇る。ガラスと同水準の透明度を有し、ボルトの緩み具合などを確認するIマークの点検など保守作業を装着したまま目視で行える。加えてアクリルの30倍以上、ABS樹脂の4倍以上の耐衝撃性を持ち、耐熱性・耐候性が高く長期間の使用が可能だ。
 本年6月に販売を開始し、関西国際空港の航空灯火施設や沖縄モノレール、道路の融雪剤を多用する北海道の標識柱、ミャンマーの橋梁の照明柱などで施工実績がある。
 同社では複合サイクル試験を継続し、600サイクルの耐用試験で性能の向上に努めており、20年の販売目標を2万個としている。
 問い合わせ先は同社、電話072(855)1039。