錆転換型防食塗装システム(エポガードシステム)2019年3月22日時点

錆転換型防食塗装システム(エポガードシステム)

技術の概要

①何について何をする技術なのか?
・鋼構造物全般に対する赤錆から黒錆転換への防食及び鋼構造物(母材)の延命技術。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・従来塗装は、有機ジンクリッチペイントや弱溶剤形変性エポキシ樹脂塗料による、鋼道路橋防食便覧 塗替え塗装仕様Rc-ⅠまたはRc-Ⅲによる再塗装であり、ケレン(素地調整)後4層~5層の工程で行っていた。
・点検等で劣化が確認されると素地調整から5日間の工程での補修が必要。
③公共工事のどこに適用できるのか?
・鋼構造物全般

エポガードシステムは洗浄【ノンクロール200】下地処理【JM-S200】下塗り【エポガード200】から構成されています。
【ノンクロール200】
・汚れに対する浸透性や溶解力が強く、脱脂洗浄性に優れています。
・洗浄後、塗料面の密着性が向上します。
・対象金属面を腐食させません(塩素、ふっ素などを含みません)。
・化学物質管理促進法(PRTR法)、有機溶剤中毒予防規則に該当しません。
・大気汚染防止法の規制に該当する物質は含まれていません。

【JM-S200】
素地(鉄錆層)への浸透性に優れ、特殊キレート剤の作用により「エポガード200」の錆転換作用を助長・促進します(成分中にクロム、鉛などの重金属を含みません)。

【エポガード200】
・旧塗膜や、上塗り塗膜との幅広い適性を有します。
・適当な粘性を有すため、刷毛塗り作業性が良く、鉄錆層への浸透性に優れ、赤錆を安定した黒錆に転換させます。
・四季を通じて使用可能な(可使時間に配慮した)オールシーズンタイプの下塗り塗料です。
・強靭な環境遮断塗膜を形成し、素地の動きにも充分に追随する可撓(柔軟)性を有する他、密着性、耐薬品性、耐熱性などに優れており、長期防食への要請に対応できます。

この技術の登録情報について

副題 錆転換型防食塗装
登録機関(過去に登録された機関も含みます) NETIS
NETIS登録番号 CB-080011-VR
登録区分 材料
工種分類 道路維持修繕工(橋梁補修補強工ー防食対策工)
ICT技術の該当
開発年 2000年

技術の特徴

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?)
1)安定錆の形成
従来技術は有機ジンクリッチペイント又は弱溶剤形変性エポキシ樹脂塗料による
塗装であったが、
エポガードシステムは赤錆を緻密で
安定した黒錆に転換させることを特徴とする。

※ヘマタイト(赤錆)例・(OH)3.FeOOHを脱水、
または還元することによりマグネタイト(黒錆)Fe3O4となる。

2)1種ケレン(ブラスト)が不要
・従来技術は素地調整時に1種ケレン(ブラスト処理)が必要であったが、
エポガードシステムは素地表面が安定錆(黒錆)化しているので1種ケレンからの工程が不要となった。

3)有害金属の未使用
・一般的なジンクリッチ塗装は亜鉛等が含有しているが、
エポガードシステムは鉛、クロム、亜鉛等の有害金属は使用していない。

4)塗装工程の簡略化
・従来技術は5層(標準)程度の多層塗装であるが、
エポガードシステムは3層(標準)塗装とすることができた。 

5)維持管理等
・素地が安定錆に転換しているため、上塗り層が劣化してきた時には表層部の塗り替え作業ですむ。

②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
上述した5つの特長に対して、以下のようなメリットがある。
1)安定錆の形成
・安定錆となるため、長期防食性能を確保できる。
・安定錆は鋼材の有する構造強度を維持できる。
2)1種ケレン(ブラスト)が不要
・1種ケレン(ブラスト処理)が不要となるため、粉塵や騒音を極端に低減できる。
・エポガードシステムは重ね塗りの適合性に優れているため、
上層を目荒しケレン(表面に傷を付け上層塗料との密着性を向上させる為)することで、
上塗り塗料は白化(チョーキング)した部分の塗り替えとなり、工程の短縮やコスト削減ができる。

3)有害金属の未使用
・環境問題に配慮できる。
・施工作業者や環境問題に配慮できる。
4)塗装回数の軽減(工程の簡略化)
・エポガードシステムは、塗装工程が簡略化できることにより
施工面の大幅なコスト削減ができる。




技術の適用条件・適用範囲

①自然条件
下記の様な気象条件では施工は避けてください。
・降雨、降雪の時、またはそのおそれがある時。
・被塗装面に湿気がある時。

②現場条件
有機ガス用防毒マスク、保護メガネ、保護衣、保護手袋を着用してください。

③技術提供可能地域
全国

④関係法令等
・特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)
・消防法
・毒物劇物取締法


①適用可能な範囲

・鋼構造物全般

②特に効果の高い適用範囲
エポガードシステムは防食効果が高いので、下記のような箇所への適用が効果的です。
・沿岸地帯の悪環境下(塩害)にある鋼構造物に効果が高い。
・山間部、寒冷地帯における塩化カリウム(凍結防止剤)が大量に散布されている鋼橋に効果が高い。

③適用できない範囲
・特になし

④適用にあたり、関係する基準およびその引用元
鋼道路橋防食便覧(平成263月 日本道路協会発行)より
塗装系記号、Rc-Ⅰ参照

施工方法について

1) 素地調整
3種ケレン以上(劣化塗膜、浮き錆、層状錆は除去し、鉄肌を出す)とします。

2) 洗浄
塗装前処理洗浄剤「ノンクロール200」を使用します。
金属粉、油脂などの汚れを除去し、表面を清浄にします。
※塗布量は下記『標準仕様』を参照

3) 下地処理
下地処理剤「JM-S200」を使用します。
「JM-S200」は錆を安定なキレート化鉄に変換し、防錆被膜を形成するとともに、
鉄素地とエポガード200との密着性を向上させる機能を有します。

※不安定な赤錆(水酸化鉄)をキレート剤で封止することで安定なキレート化鉄とする。
※塗布量は下記『標準仕様』を参照

4) 下塗り
錆転換型特殊エポキシ樹脂系下塗り塗料
「エポガード200」は、鋼材の赤錆(ヘマタイト)を化学的に
安定な黒錆(マグネタイト)に転換する機能を有します。

※塗布量は下記『標準仕様』を参照

5) 中塗り・上塗り
環境条件に適した塗料を選定の上、使用します。

※「エポガードシステム」は一般の施工工程に比べ、工期短縮が可能です。

①3種ケレン以上
②ノンクロール洗浄(清浄)
③JM-S200(黒錆促進剤)
④エポガード
以上①~④迄の工程が1日で施工可能
⑤中塗り・・・1日
⑥上塗り・・・1日
合計①~⑥迄の作業が最短3日で施工となる。

※塗布量は下記『標準仕様』を参照
※尚、従来方法は、別紙添付資料(橋梁塗装ガイドブック)
塗替え塗装系 鋼道路橋防食便覧(塗装間隔)を参考


■ エポガードシステム 錆転換型防食塗装標準仕様 (2012年9月 現在)
・施工は既定の講習会を受講し、施工技術者免許を取得した者が監督
もしくは施工に従事することとする。(3名内1名必要)

・支承(沓)は端部が多く、平滑面が少ない為膜厚の確保が容易ではない。
また、素地調整が電動工具と手工具との併用となり、 端部の処理が一般部と比べて容易ではない為、
下塗りエポガード200の標準使用量を0.25㎏/㎡とする。

・耐候性鋼材への施工は、素地の状態が通常の鋼材に比べ多孔質(ポーラス)であるため、
下地処理JM-S200の標準使用量を0.06㎏/㎡、下塗りエポガード200の標準使用量を0.25㎏/㎡とする。

・さらに防食を高める場合は、下塗りのエポガード200を2回塗布してください。
・各材料は、原液のまま使用。
・塩分・油分・酸・アルカリについては充分な水洗いをする。









その他の情報

①設計時
標準使用量表を参照の事。

②施工時
1)自然条件
下記のような気象条件では施工は避けてください。
・気温が5℃以下の時。
・湿度が85%以上の時。
・降雨、降雪の時、またはそのおそれがある時。
・被塗装面に湿気がある時。

2)現場条件
有機ガス用防毒マスク、保護メガネ、保護衣、保護手袋を着用してください。

3)施工(完了)時の確認事項
・洗浄剤「ノンクロール200」で拭き取り洗浄後、
「ノンクロール200」が乾燥したことを確認。その後下地処理剤「JM-S200」を塗布すること。

・塗り替え時、旧塗膜面に「JM-S200」は塗布しないこと。
・「JM-S200」塗布後、「JM-S200」が乾燥したことを確認。
その後下塗り剤「エポガード200」を塗布すること。

・「エポガード200」は主剤、硬化剤の2液タイプであり、所定の配合を行うこと。
・「エポガード200」塗布後、10日以内に(中)上塗りを実施すること。

③維持管理時
特になし。

④その他
1)詳細な打合せと指導内容を下記に示す。
・鋼構造物の作業前の状態を現場写真などを参考にして打合せをする。
・現場の状況を把握する為に写真やEメール等を活用し
詳細な情報交換をし作業内容・工程の打合せを行う。

・施工にあたり事前に弊社規定の施工講習を受講したものが工事に従事する。

2)特許
特許第3659822号 平成17年3月25日(取得)
発明の名称・・・鉄鋼材料の補修塗装施工方法
※特許使用料は、不要

3)商標登録証
登録第4776495号 平成16年6月4日(取得)
商標・・・エポガード

この技術を提供する会社の連絡先情報

会社名 ㈱エコクリーン
担当者 谷岡、細渕(太)
郵便番号 515-0044
住所 三重県松阪市久保町1587-1
電話番号 0598-20-2677
FAX番号 0598-60-1557
サイトURL http://ecoclean-mie.co.jp

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